時刻合わせは必須!!
機械式時計の場合、1日で±15秒程度のズレが発生してしまいます。
そのため、正確な時間を見れるようにするには、1週間に1度程度は時刻合わせをしなければなりません。
自動巻き時計でも、2~3日身に着けないで置いておくと、針は止まってしまいます。 機械式時計の所持者には、時刻合わせは切っても切れないものと言えるでしょう。
そんな時刻合わせですが、意外と正確な方法を知っている方は少ないのではないでしょうか。 誤った方法で行った場合、時計の故障につながる恐れもあります。 そこで今回は、時計を末長く大切に使っていくために、機械式時計の時刻合わせ、カレンダーの合わせ方について見ていきたいと思います。
実践してみよう!
仮に、以下の時計を「22日/木曜日/午後9時34分」に合わせる時を想定してみましょう! ※デイト表示のない時計については、時刻合わせまで飛ばしてお読みください。
なお、時刻合わせに使用するリューズには、いくつかのポジションがあります。
①準備
時計が止まっている場合は、リューズでゼンマイを巻きましょう。 モデルにもよりますが、30~40回ほど巻いて、時計を動かします。
②カレンダー合わせ
注意点 夜の8時~朝の4時頃の間は、カレンダー操作禁止の時間帯です。 この時間帯に操作をした場合、故障につながる恐れがあるので気を付けましょう。
この時間帯に針がある場合は、リューズを時刻合わせの位置まで引き出して、 針を進めて禁止時間帯を避けてから、カレンダー合わせを行います。
なお、針を動かして、0時を過ぎたときに日付が変われば夜、変化がなければ昼です。
リューズをカレンダー合わせのポジションにして、日付・曜日をそれぞれ調整します。 以下のようにリューズを回す方向によって、それぞれ調整することができます。
※ムーブメントによって、異なる場合あり
今回は、「22日/木曜日」に合わせています。
③時刻合わせ
リューズを時刻合わせ位置まで引っ張ると、時刻合わせができます。
この時、秒針が12の位置にくるタイミングでリューズを引き出すと、00秒のところで時計が止まり、秒単位での時刻合わせができます。 時刻を合わせる際は、一旦5~10分ほど進めてから、合わせたい時間に針を戻します。
これで「22日/木曜日/午後9時34分」になりました。
ただし、この状態では時計は止まったままです。 最後に、実際の時刻が、午後9時34分00秒になるタイミングに合わせて、リューズを押し込むと時計が動き出します。