時計職人への道

本格的!腕時計の革ベルトを自作

革ベルトを制作してみよう!

今回は腕時計の革ベルトを自作したので、紹介したいと思います。
TISSOTのSEASTAR1000に合わせて作っています。

完成するとこんな感じです。

革選び、仕上げなどで高級品とも遜色なくなります。

作り方

材料・道具


 ・表面用:牛革(型押し)
 ・裏面用:牛革

ネット通販、東急ハンズ、ユザワヤなどで様々なものが手に入ります。
お気に入りのものを探してみましょう。


 ・手縫いロウビキ糸 …クラフト社

コバの着色
 ・コバスーパー(色:ウルトラマリン) …SEIWA

道具
 ・菱目打ち(4mmピッチ)2本目/4本目
 ・サークルポンチ(直径2mm)

その他、カッター、ハンマーなど一般的なものは百均で揃えました。

制作手順

型紙の作成

次回以降の制作も見据えて、革の切り出し用に、厚紙で型紙を作ります。
以下はTISSOTのSEASTAR1000に合わせたものです。

ラグ幅:21mm
尾錠側:20mm

革の裁断

型紙に合わせて、まずは裏面用の革を切り出します。
本来は革用のレザーナイフもあるのですが、今回は初めてなので、カッターを使っています。

表面用の革は裏面用よりも、ひとまわり大きめに裁断します。
この時、ばね棒を取り付ける部分を想定し、片側20mm程度長めにします。

革の貼り合わせ

裁断した2種類の革を接着材で貼り合わせます。
腕に装着した際になじみやすいように、以下のようにカーブさせて貼り付けます。

表面用の革は若干大きめになっているので、はみ出している部分を丁寧に切り揃えます。

表面の革の余っている部分を折り返して、ばね棒を入れる部分を作ります。
厚すぎるので、半分くらいの厚さになるまで、カッターで漉きます。

つまようじ等をあてがって、位置を決めてから、折り返した部分を接着剤で留めます。

ステッチ

ベルトの縁から内側に2mmの部分に平縫い用の目打ちを施します。

目打ちが終わったら、ロウビキ糸で平縫いをします。

仕上げ

コバの部分をやすりで整えてから、好みの色に着色します。
少し乾燥させてから2度塗りすることで、より艶が出るようになります。

今回は自分の腕回りに合わせて、サークルポンチで穴をあけます。

革ベルトの余りを留める部分(遊革)は5mm幅で作りました。
両端を平縫いで縫い合わせて、輪にしています。

完成品

実際の腕時計、尾錠と組み合わせるとこんな感じです。
尾錠やDバックルはネット通販で探すといろいろなものが見つかりますよ。

今回、初めての制作でしたが、高級感もあり、納得のいくものができました。
またさまざまな腕時計に合わせて、いろいろな革ベルトを作っていこうと思います。

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